ULU FREE(ウルウフリー) 赤ら顔や乾燥肌、敏感肌に悩む人たちを一人でも多くきれいに。
2018/09/26

【医師監修】オススメの食事やスキンケアは?乾燥肌になる原因と対策方法とは?

乾燥イメージ

稲葉岳也医師

監修医師:いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医

普段から気をつけているのにいつの間にか肌が乾燥している、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。肌が乾燥する原因には個人差があります。環境によっても違いますし、原因はさまざまです。しかし、あらかじめ乾燥肌対策を行っておけば、肌のダメージを最小限に抑えることはできます。
そこで、この記事では、乾燥肌に悩んでいる方に向けて、肌が乾燥する原因から予防方法、実際に肌が乾燥してしまった場合の対策まで幅広くご紹介していきます。

乾燥肌になる原因とは?

乾燥したときの肌のダメージをできる限り抑えるためには、原因を知ることが重要です。原因が分からないと、適切な対処はできません。
はじめに、乾燥肌になる原因について、どのようなものがあるのか解説していきます。

加齢

肌が乾燥しやすくなる原因の1つは加齢です。加齢にともなう症状として見られるのは、皮脂の分泌量の低下です。
その主な原因は女性ホルモンの減少によるもので、20歳以降から緩やかに始まります。皮脂の分泌量が少なくなると肌表面の水分蒸発を抑えられなくなり、その結果乾燥肌へとつながっていくのです。肌のターンオーバーによって生成される天然保湿因子や細胞間脂質が減ってくるのも、加齢による乾燥の原因にあげられます。ターンオーバーのサイクルはストレスや加齢で乱れることが多く、肌の保水力の低下を招きます。

紫外線の影響

紫外線にはA波とB波がありますが、A波(UVA)はコラーゲンを破壊します。コラーゲンが破壊されれば肌は弾力を失い、肌の水分保持も難しくなります。
さらに、日焼け止めに含まれている成分も乾燥肌を引き起こす原因のひとつです。中でも、「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」は肌荒れや乾燥を起こしやすいと言われています。

気温や湿度の変化

生活習慣の乱れも、肌の乾燥を招く原因になります。ストレスはホルモンバランスの乱れを招き、肌の免疫機能を低下させていきます。
また、睡眠不足は肌のターンオーバーのサイクルが乱れる原因です。ターンオーバーのサイクルが乱れてしまえば、新しい肌が正常に再生されなくなり、みずみずしさが失われてしまいます。

紫外線の影響

乾燥肌といえば寒い季節を連想しそうですが、実は夏にも肌は乾燥しています。夏の場合は、エアコンの付けっ放しによって肌は乾燥していきます。
もちろん、日差しの強さも肌を乾燥させます。1日の終わりには、肌がかさついている人も多いでしょう。
冬は暖房によって乾燥します。暖房での乾燥を防ぐには、加湿器を併用する方法があります。また、冬の入浴は熱めのお湯に浸かることも多くなりがちですが、実は入浴も肌を乾燥させる原因になります。温めることで角質層が緩んでしまい、セラミドなど細胞間脂質が流れやすくなってしまうのです。冬の入浴後は、十分な保湿ケアを行いましょう。

自分は乾燥肌?乾燥肌チェックリスト

自分が乾燥肌かどうか、チェックしてみましょう。
次の項目のうち、3個以上該当していれば乾燥肌の可能性が高くなります。

洗顔をお湯で行うことが多い
洗顔後は化粧水だけで済ませてしまう
生活サイクルが不規則
洗顔のときに力を入れてしまう
食事の時間がバラバラでバランスも悪い
洗顔すると肌のつっぱりを感じる
肌に弾力がなく、シワが出やすい
運動不足気味
肌表面に白っぽい粉が出る
化粧崩れしやすい
ストレスを感じている
喫煙者である
エアコンをつけて過ごすことが多い
紫外線対策は夏しか行っていない
屋外にいる時間が長い

さまざまな乾燥肌対策について

乾燥肌といっても、さまざまなものがあり、乾燥の度合いも違います。乾燥の原因によっても変わってきますし、本来の肌タイプの違いなども考えなければいけません
。そこで、季節や乾燥しやすい環境の違いからくるもの、さらに肌質といった個人差を考慮しながらできる、さまざまな乾燥肌対策について説明していきます。

顔の乾燥対策

はじめに、顔の乾燥対策です。女性にとって顔の乾燥は化粧の仕上がりも左右することになり、その日のテンションにも影響します。大切なのは、肌に優しい洗顔料を選ぶことです。
そして、洗顔方法も見直しましょう。まず、洗顔料は良く泡立てておき、顔全体を包んで優しく洗うようにします。洗顔は、基本的に力を入れてはいけません。洗顔に使うお湯の温度は、できるだけ低めにしましょう。流した後は、柔らかいタオルで顔を押さえるように拭きます。また、洗顔によるセラミドの流出も乾燥の原因となります。洗い流すことで起こるセラミドの流出を防いで汚れだけを吸着させて取り除く「拭き取り洗顔」も乾燥対策には効果的です。

身体の乾燥肌対策

次は身体の乾燥対策です。まず、入浴の際は、肌に優しいボディーソープを選ぶようにしましょう。弱酸性のものや保湿効果のあるものは、肌の乾燥を防いでくれます。無添加のものも肌に優しい成分だけなので安心です。
洗うときには、ボディーソープは良く泡立ててこすらないようにしましょう。強くこすらずに優しく洗うのが基本です。肌に負担をかけないのは、洗顔と変わりません。洗った後は熱すぎないお湯で流し、入浴後は柔らかいタオルで優しく水分を拭き取ります。

夏の乾燥肌対策

夏は汗ばむことが多く、乾燥しないと思う人は多いでしょう。ところが、エアコンの使い過ぎによる乾燥には十分注意が必要です。
エアコンの乾燥を防ぐためには、朝の化粧前にしっかり肌の保湿をしておくのも効果が期待できます。保湿性のある化粧水をたっぷり使うのもそのひとつですが、保湿パックも乾燥しにくい肌を作るには効果的です。

冬の乾燥肌対策

冬のエアコンは、最も肌が乾燥しやすい原因でしょう。エアコンによる乾燥の対策は、加湿器の併用です。加湿器を使うことは、乾燥肌を防ぐ以外にもさまざまな効果が期待できます。
まず、適度に潤うことで化粧崩れがしにくくなることです。乾燥を防ぐため、肌のかゆみも少なくなるでしょう。手など露出の多い部分には、保湿クリームを塗るのも効果があります。

入浴時の乾燥肌対策

入浴時に注意したいのは、お湯の温度です。熱すぎるお湯に浸かることで、皮脂やセラミドなどを流出させてしまっては乾燥の原因になります。お湯は冬の寒い時期でも、40度程度が肌には適温といわれています。夏の場合は38〜39度程度にしましょう。
身体を拭くときには、ゴシゴシこすらないようにすることも大切です。

乾燥肌対策におすすめのスキンケア成分を多く含んだ食品をご紹介

ビタミンA・B・C・Eを多く含む食品

ビタミンAはサバやイワシなどの青魚や、レバー、乳製品、卵や緑黄色野菜に多く含まれています。緑茶や海藻類からも取れます。
ビタミンBを含んでいるのは納豆やレバー、豚肉、卵などです。ビタミンBは乾燥による炎症を抑えてくれます。
ビタミンCも重要です。野菜やフルーツに多く、パプリカやレモンなど柑橘類に含まれています。
そしてビタミンEはナッツ類などで取ることができます。アボカドや大豆、ゴマにも含まれているので、毎日のメニューに上手に取り入れてみましょう。

セラミドを多く含む食品

セラミドは、肌の潤いを保持するのに欠かせない成分のひとつです。コンニャク芋や黒豆、大豆、小麦、牛乳などに多く含まれています。特にコンニャク芋の含有量は高く、小麦と比べると7〜16倍もの量があるといわれています。他にも、ゴボウやワカメ、コーヒー、紅茶もセラミドを含んでいます。
セラミドは1日に600マイクログラム必要とされています。白米の場合はおよそ茶碗25杯分必要になりますが、コンニャクの場合は半丁ほどで取れます。

α-リノレン酸を多く含む食品

α-リノレン酸は、不足すると皮膚への影響が出やすい成分です。脳や神経への影響もあるため、積極的に取るようにしましょう。α-リノレン酸は植物の種子に多く含まれています。クルミやエゴマ油、オリーブオイル、キャノーラ油や大豆油などにみられます。
また、サバやサンマ、アジ、イワシなどの青魚もα-リノレン酸を多く含む食品です。

亜鉛を多く含む食品

亜鉛は、皮膚の粘膜や肝臓などの再生を左右する重要な成分です。そのため、不足すると肌トラブルの原因になります。乾燥の少ない健康な肌作りのために、積極的に取りましょう。
亜鉛を多く含んでいる食品はカキです。小麦胚芽やパプリカなども亜鉛を含んでいます。その他、牛肉や豚肉なども亜鉛が摂取できる食品です。

重度の乾燥肌対策について

肌に赤みが出ている、乾燥がひどくひび割れのようになっている場合には、皮膚科などの医療機関を受診してみましょう。赤みの場合は、アレルギー症状やアトピー性皮膚炎なども考えられるので、素人の判断でのケアはオススメできません。
悪化させることもあるので、専門医に肌の状態を診てもらい、適切な薬を処方してもらいましょう。その上で、ケアに関する指導を受けることが大切です。

積極的な乾燥肌対策がポイント

乾燥肌の原因と対策についてご紹介してきました。栄養を考えたバランスの良い食事や入浴、洗顔などは、簡単な工夫でできる日常的なことです。繰り返すことで肌だけでなく身体全体の健康が期待できます。
日常生活の中でできる乾燥肌対策は積極的にしていきましょう。また、乾燥がひどい場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

監修医師

稲葉岳也医師

いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医
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東京慈恵会医科大学卒業後、2004年に、いなばクリニックを開業。
耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科、形成外科、内科、アレルギー科を主体とした総合アンチエイジングクリニックです。
レーザー治療、アンチエイジング治療の専門であることから、最新のレーザー機器を導入し、最先端医療を担った治療を行っております。
また、かかりつけ医として、地域への密着を目指したクリニックです。


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