ULU FREE(ウルウフリー) 赤ら顔や乾燥肌、敏感肌に悩む人たちを一人でも多くきれいに。
2018/09/26

【医師監修】敏感肌向けスキンケア方法まとめ!ケア時の注意点などもご紹介

化粧品ボトル

稲葉岳也医師

監修医師:いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医

敏感肌の方は、ちょっとしたことでも刺激を受けることも多く、スキンケアには気を使ってしまうことも多いのではないでしょうか。洗顔から化粧品選びまで、自分の肌に合ったものを探すのも悩んでしまうこともあります。
また、季節ごとの違いや個人差もあることが、対策を考える上で悩む原因になり、何かと難しいでしょう。
そこで、敏感肌にお悩みの方に向けて、スキンケア用品の選び方から使い方、さらに注意点まで幅広くご紹介します。

敏感肌向け!スキンケア用品の選び方と使い方

スキンケアの基本は、自分の肌に合ったスキンケア用品を選ぶことです。使うものが合っていないと、肌のトラブルを解決できません。
敏感肌向けスキンケア用品の選び方とその使い方について詳しく解説していきます。

スキンケア用品の選び方

スキンケア用品にもさまざまなものがあります。どれか1つが欠けても、適切なスキンケアは成立しません。1つずつ考えていくことが重要なのです。
まずは、敏感肌に適したスキンケア用品の選び方について解説します。

洗顔料の選び方

敏感肌に大切なのは、できるだけ無添加で肌に刺激が少ないものを選び、負担をかけないようにすることです。洗顔料は、防腐剤や合成界面活性剤が使われていないものを選びましょう。洗浄力を考えると合成界面活性剤が入っているものを優先しがちですが、肌への負担が心配されます。肌の刺激を抑えるには、天然由来のものを選ぶことです。スクラブやピーリング剤が入った洗顔料も敏感肌には良くありません。そして、すすぎで潤いを奪い過ぎないよう、ぬるめのお湯を使いましょう。
洗顔によるセラミドの流出も乾燥の根本原因となります。洗い流すことで起こるセラミドの流出を防いで汚れだけを吸着させて取り除く「拭き取り洗顔」も乾燥対策には効果的です。

化粧水の選び方

次に、化粧水の選び方について解説します。
敏感肌で心がけたいのは、高保湿成分配合のものを選ぶことです。乾燥は敏感肌の要因になるため、乾燥を防ぐことで敏感肌の改善につながります。コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸などの成分が多い化粧水を選びましょう。特に、セラミド配合のものは肌のバリア機能を高めてくれます。
アルコールや防腐剤など刺激になるものは避けることも重要です。美白成分も肌に負担を与える成分の1つです。肌に刺激になりにくい、無添加で低刺激のものを選びましょう。
新しい化粧水に変えるときには、肌に合うかどうかがポイントになります。特に敏感肌の場合は、肌のコンディションに関わる重要なことです。そこで、新しい化粧水を選ぶときの注意点について解説します。はじめに、肌に合っているかどうかテストしましょう。店頭で試せることも多いので、ショップスタッフに気軽に聞いてみることです。手の甲などで付け心地をみてから、サンプルがあればもらっておくと数日試すことができます。
保湿成分が入っているかチェックすることも大切です。そして、保存料など肌に負担のかかる添加物が入っていないかも確認しましょう。

乳液の選び方

乳液も、香料や着色料などが配合されていないことを優先しましょう。そして、乳液でも重視したいのは保湿成分です。セラミドをはじめ、コラーゲンやヒアルロン酸、アミノ酸、グリセリンなど、保湿成分が配合されたものを選ぶと、肌の乾燥を防いでくれます。
乳液を付けるときは、肌をこすりすぎてはいけません。まず、手の平に取り、肌に乗せて伸びのいいものを選ぶことです。肌にすっと馴染んで広がっていくような乳液にしましょう。

スキンケア用品の使い方

敏感肌に優しいお手入れをし、肌をいたわるためには、注意したいポイントがいくつかあります。せっかく敏感肌に適したスキンケア用品をそろえても、使い方が間違っていては意味がありません。
ここからはスキンケア用品の使い方について解説します。

洗顔料の使い方

洗顔料の使い方です。洗顔料を手に取り、はじめに十分泡立てておきましょう。なかなか泡立たない場合は、泡だてネットを使うのも良い方法です。弾力のある泡ができたら、顔全体に乗せ、指の腹で優しくマッサージするように洗います。このとき、ごしごし洗うのは避けましょう。泡で指を滑らせる感覚です。
洗い流しはぬるま湯を使います。熱いお湯はせっかくの保湿成分を流してしまい、肌の乾燥を招く原因です。洗顔料の洗い残しに注意し、柔らかいタオルで抑えるようにして拭き取ります。

化粧水の使い方

敏感肌の方には、短時間のコットンマスクがオススメです。コットンを適度に湿らせ、軽く絞ったら、化粧水を含ませていきます。化粧水を含んだコットンを気になる部分に乗せ、軽く抑えて3分ほどパックしましょう。それ以上置いてしまうと、コットンが乾燥を始めて肌の水分を吸収することがあります。特に乾燥が気になる場合は、洗顔後に化粧水を付けておくといいでしょう。
化粧水は、肌の状態に合わせて使い分けるのもポイントです。

乳液の使い方

大切なことは、使用目安量を守ることです。少なすぎても多すぎてもいけません。付けるときは手の平で伸ばし、顔全体に優しく馴染ませます。
特に乾燥が気になるところは、全体に一度軽く塗ったあと、肌をこすらないように注意しながら重ね付けをするといいでしょう。乳液を塗った直後の肌はツヤツヤしています。ここでメイクや次のお手入れに入ってしまうと、乳液の油分がじゃまをしてしまいます。表面のツヤが消え、乳液が肌に浸透するまで待ちましょう。

肌荒れ時のスキンケアにおける注意点

肌荒れがひどいときには、肌のターンオーバーが正常に行われないことも多く、保湿も十分にできないことがあります。そうなってはスキンケアをしても十分浸透させることができません。
そこで、肌荒れがひどいときのスキンケアにおける注意点について解説します。

水分と油分を補うために保湿ケアを徹底しよう

水分と油分を効果的に補うために、保湿ケアを徹底することが重要になってきます。肌荒れは肌のバリア機能が低下している状態です。
まずは、バリア機能の回復を図りましょう。肌本来の力を引き出しながら、保湿成分をしっかり吸収させることです。そのためには毛穴の奥から汚れを取り除いていくことが好ましいのですが、必要な皮脂まで落としてしまう可能性もあります。洗顔は、「拭き取り洗顔」をするか、35度程度のぬるめのお湯で丁寧に行いましょう。その上で、バリア機能を上げるために保湿ケアを行うことが大切です。

肌荒れがひどい時はパックの使用はなるべく控えよう

肌荒れがひどいときは、パックの使用は控えることです。肌荒れのときこそパックが必要と思うかもしれませんが、パックのタイプによっては肌の負担になります。中でも、はがすタイプのパックはNGです。どうしてもパックをしたいときは、洗い流すタイプを選ぶといいでしょう。さらに、使用は最小限にとどめることが大切です。シートパックを使う場合は、長時間肌の上に乗せっぱなしにしないことも忘れてはいけません。肌を余計に乾燥させてしまうことになります。

肌荒れ時には化粧水の付け方も工夫しよう

次に、肌荒れがひどいときの化粧水の付け方について解説します。
化粧水は、手の平で包み込むように付けるのを基本にしましょう。付ける前に両手の平で適度に温めておくことも、肌に浸透しやすくなるポイントです。肌が荒れているときにコットンパックをすると肌の負担を増やします。コットンの繊維が肌を傷つけることもあるからです。
また、化粧水を重ね付けするのも良いですが、それだけでは十分な保湿になりません。化粧水の後は乳液やクリームを使いましょう。

季節を原因とした敏感肌のトラブル原因について

敏感肌のトラブルは、季節を原因としているものもあります。冬は空気の乾燥も大きいですし、衣服を着脱する際に生じる摩擦が原因になってしまうこともあるのです。冬から春に向けては、寒暖差が激しく、気温差によって肌が敏感になりやすい状況を招きます。
春は、新学期や職場の異動などもあり、新しい生活が始まる時期でもあります。中には引っ越す方もいるかもしれません。環境が変わるストレスが溜まりがちな季節です。ストレスも肌には良くない要因を引き寄せます。
また、夏はイネ科の植物やカビなどのアレルゲンが発生しやすい時期です。このように、肌トラブルの原因は季節によってさまざまなものがあるのです。

肌の状態に合うスキンケアを

肌のコンディションが悪いと、気分が憂鬱になってしまうことにもあります。特に、女性の場合は、肌の状態次第でメイクの仕上がりにも影響します。1日が楽しめないこともあるでしょう。
快適な毎日を送るためにも、敏感肌でお悩みの場合には、肌の状態に合わせたスキンケア用品の選び方、そして使い方を工夫することが大切です。

監修医師

稲葉岳也医師

いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医
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東京慈恵会医科大学卒業後、2004年に、いなばクリニックを開業。
耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科、形成外科、内科、アレルギー科を主体とした総合アンチエイジングクリニックです。
レーザー治療、アンチエイジング治療の専門であることから、最新のレーザー機器を導入し、最先端医療を担った治療を行っております。
また、かかりつけ医として、地域への密着を目指したクリニックです。


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