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2018/08/01

【医師監修】鼻が赤い原因は何?治す方法はあるの?

赤い鼻

稲葉岳也医師

監修医師:いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医

顔の肌荒れは気になるものです。とくに、顔の中心にある鼻は、赤くなると目立ちます。赤い鼻が治らず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そもそも、なぜ鼻が赤くなるのか、ニキビやめんちょう、酒さなど原因はいくつか考えられます。まずは、それぞれの症状について理解し、原因を突き止めることが大切です。そのうえで、適切な治療法をすれば、徐々に目立たなくなってきます。
ここでは、鼻が赤くなる原因や治療法を紹介します。

鼻は赤くなりやすい?

鼻や額は、皮脂腺が発達しているため、皮脂の分泌量が多い部位です。皮脂の分泌が多くなると赤くなりやすくなります。分泌量が適量であれば肌トラブルを引き起こすことはありません。しかし、バランスが崩れると常在菌が繁殖しやすくなり、肌トラブルの原因となります。
また、鼻は顔のなかでも高い位置にあり日焼けしやすいところですが、皮脂の分泌量が多いため、日焼け止めを塗っても流れてしまいます。そのため、日焼けによるダメージを受けやすく、それが原因で肌トラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。
そのため、鼻はできるだけ清潔に保っておく必要があります。メイクが厚くなりすぎないようにし、こまめにスキンケアをしましょう。ただし、過剰に擦ると、かえって赤みの原因になってしまうことがあります。ソフトな泡でやさしくケアすることが大切です。

鼻が赤い原因とは

鼻が赤くなる原因は主に3つあります。「毛細血管拡張症」「毛穴の炎症」「酒さ」です。ここでは、それぞれの原因や症状を説明します。

赤い鼻の原因その1 : 毛細血管拡張症

赤い鼻の原因の一つとして考えられるのが、毛細血管拡張症です。毛細血管拡張症とは何らかの刺激によって血管が拡張し表面に赤く浮き出てしまう状態のことをいいます。鼻の上に赤みがある、鼻の周辺に血管が浮き出ているように見える、鼻の下が赤くなる、といった症状があります。とくに、寒いときやお酒を飲んだとき、生活習慣が乱れているときには、毛細血管拡張症の症状が出やすくなります。化粧で隠しきれないほど赤くなってしまい気になる場合は、皮膚科での治療を考えましょう。

赤い鼻の原因その2 : 毛穴の炎症

鼻が赤くなる原因の2つ目は、ニキビやめんちょうなどの毛穴の炎症です。炎症の原因は菌なので、跡になる前に早めに治療しましょう。

ニキビができる理由

ニキビは食生活の乱れやホルモンバランスの崩れにより、皮脂の分泌が過剰になりできやすくなります。毛穴に皮脂や角質が詰まり、炎症を起こすことでニキビとなるのです。メイクや過剰なスキンケアで、さらに悪化させてしまうこともあります。
炎症を起こす原因となるのは、毛穴に常に住んでいるアクネ菌です。アクネ菌が出すリパーゼという分解酵素が、皮脂に含まれるトリグリセライドを分解し、遊離脂肪酸となります。その刺激で毛穴が狭くなり、皮脂が詰まって炎症を起こした状態がニキビです。
鼻にできやすいのは、初期段階では黒ニキビといわれる鉛筆の芯が刺さったようなニキビ。炎症を起こすと赤いニキビになり、鼻が赤く見えます。できるだけ悪化する前に治療することが大切です。

めんちょうができる理由

めんちょうは黄色ブドウ球菌が原因でできる「できもの」です。毛包の浅い部分に起こる炎症のことを毛包炎といい、毛包の周辺にまで広がった炎症が「せつ」といいます。さらに、いくつかの毛包炎が広がった状態を「よう」といい、そのなかでも顔にできたものがめんちょうです。
ニキビを潰すと、めんちょうになることがあります。めんちょうは、赤く腫れて痛みを伴う場合があり、放っておくと腫れがしだいに大きくなります。症状が進むと、細菌が皮膚の深くから血液中に入り込むこともあるため注意が必要です。ひどい場合には、感染症により敗血症を引き起こし、入院が必要になることもあります。また、膿が出て症状が治まっても、しこりとして跡が残ることもある恐い病気です。

赤い鼻の原因その3 : 酒さ

赤い鼻になる原因の3つ目は酒さです。酒さとは、鼻や頬に赤い点の吹き出物ができたり、毛細血管が浮き出るように見えたりする症状です。顔にほてりのような症状が見られ、紫外線やアルコール摂取などの刺激によって発症します。
原因はあまりよくわかっていません。遺伝や細菌、血管系の異常などが原因として考えられています。また、先天性の免疫系がうまく働かないこと、活性酸素が過剰につくられることなども原因として考えられているようです。
酒さには、1期、2期、3期があります。1期は初期段階で、顔が繰り返し赤くなり、ほてるといった症状が現れます。2期の症状は、顔が常に赤くなっている状態です。顔の赤みやほてりのほか、ニキビのような紅色丘疹や膿疱といった症状が現れます。さらに、3期では、鼻の皮膚が盛り上がって赤く腫れます。これを放置しておくと、だんご鼻になってしまうのです。

赤い鼻は治るの?

赤い鼻はどのようにすれば治るのでしょうか。鼻が赤くなった場合の治療法は、症状によって異なります。ここでは、それぞれの治し方を見てみましょう。

毛細血管拡張症の治療法とは

毛細血管拡張症が鼻の周辺に出ると、血管の赤みで鼻が赤くなっているように見えてしまいます。メイクで隠す人もいますが、隠しきれないこともあるでしょう。
毛細血管拡張症は、外的な刺激を受けると出やすくなります。そのため、刺激のある食べ物やお酒は控えなければいけません。また、紫外線や熱いお風呂もできるだけ避けるようにします。
重度の毛細血管拡張症の場合は、皮フ科でレーザー治療を受けるのが効果的です。種類の異なるレーザーをあてることで、症状の重さに合わせた治療ができます。患部以外の部分にダメージを与えないように、医師によって適切な治療方法が選ばれます。軽度の場合は、外用薬で拡張した血管を収縮させることで、症状を抑えることも可能です。

毛穴の炎症の治療とは

毛穴の炎症には、ニキビやめんちょうなどがあります。とくに、ニキビは病気ではないと放置されがちです。しかし、間違ったケアによって悪化してしまうこともあります。どのように対処すればよいのでしょうか。

ニキビの治療

ニキビの治療としては、まず肌を清潔に保つことが大切です。刺激の少ない洗顔料、または抗菌効果のある成分が含有されたふき取りタイプの洗顔料などで洗顔し、顔を清潔に保ちましょう。また、洗顔後の保湿も欠かせません。バリア機能を高めるセラミドで角質層を十分に保湿することをおすすめします。
皮膚科では、外用薬を用いた治療が一般的です。ニキビには白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビとありますが、対処的には抗生物質などで症状を抑えていきます。ただし、一時的によくなっても、また出てくることも多いものです。根本的に治すには、バリア機能を高め女性ホルモン優位の体質にする治療法があり、ニキビができにくい体質にすることができます。

めんちょうの治療

めんちょうはニキビと見分けがつきにくいため、痛みや腫れを伴う場合は、皮膚科を受診するべきです。皮膚科では、抗生物質の入った治療薬や内服薬を処方してくれます。悪化する前に、できるだけ早く治療を始めましょう。
また、日常的なケアとして、肌の清潔を保つことが大切です。患部をなるべく刺激しないためにも、刺激の強い洗顔料や冷たい水で洗うのは避け、ぬるま湯でやさしく洗います。さらに、患部はできるだけ手で触れないようにすることがポイントです。手にはたくさんの雑菌が付いているため、めんちょうを手で触ると、悪化する恐れがあります。当然、手で刺激したり潰したりするのも禁物です。どうしても気になる場合は、患部を絆創膏で覆い、直接触れられないようにしましょう。

酒さの治療法とは

酒さの治療法は、軟膏や内服薬、レーザーによる治療が多く行われています。抗生物質を含む軟膏や内服薬による治療が一般的です。抗生物質には抗炎症作用があるため、症状を抑える効果が期待できます。酒さのレーザー治療は、症状に合わせたさまざまな方法があります。また、漢方薬による治療もあります。
ほかには、口腔ケアによる治療も注目されています。口のなかの衛生状態は、皮膚疾患に関係があると考えられているためです。実際に、徹底した口腔ケアにより、酒さの症状が緩和されたとの例もあります。酒さの原因が口腔内の衛生状態にあるとは必ずしもいえませんが、口腔ケアをすることで症状が改善する可能性もあるようです。
酒さには、さまざまな治療法がありますが、治りづらく、治療に時間がかかる傾向があります。そのため、スキンケアやライフスタイルの見直しが大切です。

ホームケアと注意点

鼻が赤くなる症状を緩和するには、ホームケアも大切です。基本的なホームケアとして、肌を清潔に保つこと、ストレスや睡眠不足を解消すること、紫外線対策を行うこと、肌への刺激を避けることなどが挙げられます。症状が悪化した場合は、早めに皮膚科に相談しましょう。

鼻が赤くなった原因を考えて適切に対応しよう

鼻が赤くなる原因は、色々考えられます。原因によって対処法は違うので、肌の状態や赤くなった状況から判断して、適切に対応しましょう。

監修医師

稲葉岳也医師

いなばクリニック院長 稲葉 岳也医師
資格:医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本レーザー医学会認定医
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東京慈恵会医科大学卒業後、2004年に、いなばクリニックを開業。
耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科、形成外科、内科、アレルギー科を主体とした総合アンチエイジングクリニックです。
レーザー治療、アンチエイジング治療の専門であることから、最新のレーザー機器を導入し、最先端医療を担った治療を行っております。
また、かかりつけ医として、地域への密着を目指したクリニックです。

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